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芳年 風俗三十二相 けむそう

商品NO. A1-87-368
シリーズ 風俗三十ニ相 (芳年)
タイトル 風俗三十二相 けむそう
作者 芳年
状態
サイズ 25.5×37cm
価格 SOLD

 武者絵・役者絵・歴史画など多種多様な分野に活躍した芳年であるが、美しい女性を題材とした作品も多く残している。『風俗三十二相』は、「嬉しそう」「眠そう」「あったかそう」といった、女性たちの感情を魅力的に描き出した揃物である。
 歴史上の烈女や賢女、また芸者や遊女を描いた絵画は江戸時代にはすでに存在していた。しかし江戸期の美人画よりも黒目を小さくし、そして眉毛や唇に細やかな動きを与えることで、芳年は彼女らの心の機微をも描き出すことに成功している。『風俗三十二相』のおよそ10年前に刊行された『見立多以尽』にも同様の趣向がみられるが、説明文を添えず、表情や仕草だけで女性の心のうちを描写しようとする本シリーズには、晩年になってもなお衰えない芳年の気概が感じられる。

芳年(よしとし)
月岡芳年(つきおか・よしとし)
天保10年(1839)〜明治25年(1892)
浮世絵師。別号に玉桜・魁斎・大蘇などがある。国芳の門人で河鍋暁斎は兄弟弟子である。幕末期には武者絵・役者絵・美人画など国芳風を脱皮に努め、残酷趣味の無惨絵など時代風潮を反映した作品を多く描き、「血まみれ芳年」などと呼ばれた。また明治6年頃から菊池容斎の画風に傾倒、この筆致に洋風を融合した独特の描法で歴史上の事件に取材した作品を多く描く。更に明治7年頃からは「郵便報知」など新聞錦絵の制作にも活躍。活発な制作活動を展開する。当時、没落していく浮世絵師の中で最も成功し、門下からは年方を輩出。その画系は鏑木清方、伊東深水と現代まで続く。

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