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芳年 風俗三十二相 むまさう 嘉永年間女郎之風俗

商品NO. A1-91-507
シリーズ 風俗三十二相
タイトル 風俗三十二相 むまさう 嘉永年間女郎之風俗
作者 芳年
年代 明治21年(1888)
状態 シミ,焼け
サイズ 25.5×37cm
価格 SOLD
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芳年(よしとし)
天保10年(1839)〜明治25年(1892)
浮世絵師。別号に玉桜・魁斎・大蘇などがある。 国芳 の門人で河鍋 暁斎 は兄弟弟子である。幕末期には 武者絵役者絵美人画 など 国芳 風を脱皮に努め、残酷趣味の 無惨絵 など時代風潮を反映した作品を多く描き、「血まみれ 芳年 」などと呼ばれた。また明治6年頃から菊池容斎の画風に傾倒、この筆致に 洋風 を融合した独特の描法で歴史上の事件に取材した作品を多く描く。更に明治7年頃からは「郵便報知」など 新聞錦絵 の制作にも活躍。活発な制作活動を展開する。当時、没落していく浮世絵師の中で最も成功し、門下からは 年方 を輩出。その画系は 鏑木清方伊東深水 と現代まで続く。
代表作は「 月百姿 :>全100枚一覧」「 風俗三十二相 」「 魁題百撰相 」など。

風俗三十二相
武者絵役者絵歴史画 など多種多様な分野に活躍した 芳年 であるが、美しい女性を題材とした作品も多く残した。明治21年(1888)刊行の『 風俗三十二相 』は、「嬉しそう」「眠そう」「あったかそう」といった、女性たちの感情を魅力的に描き出した揃物である。黒目を小さく、眉毛や唇に細やかな動きを与えて描くことで、 芳年 は彼女らの心の機微をも描き出すことに成功している。本作のおよそ10年前に発表された『見立多以尽』にも同様の趣向がみられるが、説明文を添えず、表情や仕草だけで女性の心のうちを描写しようとする本シリーズには、晩年になってもなお衰えない 芳年 の気概が感じられる。