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通俗西遊記 (つうぞくさいゆうき)

「西遊記」は、玄奘三蔵法師が、孫悟空、猪八戒、沙悟浄を従えて天竺を目指す物語である。江戸時代には、翻訳版が読本などの形式で広まり、人気を博した。元治元年(1864)から翌年に刊行された本作は、月岡 芳年 が手がけたシリーズで、浮世絵の揃物の主題として西遊記が取り上げられた初めての例である。西方への途上で遭遇したさまざまな怪異に、孫悟空らが立ち向かうようすを躍動的に描き出している。

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