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魁題百撰相 (かいだいひゃくせんそう)
明治元年(1868)5月、旧幕府軍(いわゆる彰義隊)と、大村益次郎率いる新政府軍とが上野の地で衝突した。一般に「上野戦争」と呼ばれるこの事件に想を得たのが、月岡 芳年 による『 魁題百撰相 』である。画中には南北朝時代から江戸時代初期までの人物の名と略伝が記されているが、その実は彰義隊員を歴史上の人物に仮託する形式で描いた報道画といえる。 芳年 は実際に現場を訪れて写生を行ったといい、死相を浮かべた瞳に白点を入れる表現や、大胆な短縮法を用いた迫真的な描写は見る者を圧倒する。哀惜と悔恨の念がにじむ武士たちの表情には、江戸という一つの時代の死と、彼ら自身の死とが二重写しにされているかのようである。
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