つきひゃくし
明治18年(1885)から明治25年(1892)にかけて、月岡 芳年 が最晩年に取り組んだ大作『 月百姿 』。和漢の物語や詩歌、謡曲の中の月にまつわる場面を題材とする全百枚からなる。作中で扱われる主題の多くが、源氏物語や平家物語、忠臣蔵など、伝統的に描かれてきた説話であるが、 芳年 は形式的な表現に陥ることなく、人物それぞれの内面感情をも描き出している。また、「月」の描写にも趣向が凝らされており、爪のように細い三日月から、画面いっぱいに明るく広がる満月まで、月齢がさまざまであるのみならず、あるときは水面に揺らぐ月、またあるときは画面の中に直接的には描かないなど、見る者をいつまでも飽きさせない。他に類を見ない 歴史画 として完成された傑作である。
Searched by  シリーズ  "月百姿"
検索結果14件中 1件から14件までを表示
芳年
月百姿 田毎ある中にもつらき辻君の かほさらしなや運の月かけ 一とせ
芳年
月百姿 桜さくすみたの川にこくふねも くれて関屋に月をこそ見れ 水木辰の助
芳年
月百姿 三日月の頃より待し今宵哉 翁
芳年
月百姿 孤家月
芳年
月百姿 いてしほの月
芳年
月百姿 月明林下美人来
芳年
月百姿 五条橋の月
芳年
月百姿 あまの原ふりさけみれは春日なる 三笠の山に出し月かも
芳年
月百姿 山城小栗棲月
芳年
月百姿 かほよ 垣間見の月
芳年
月百姿 かほよ 垣間見の月
芳年
月百姿 弓取の数に入るさの身となればおしまさりけり夏夜月 明石儀太夫
芳年
月百姿 貞観殿月 源経基
芳年
月百姿 玉兎 孫悟空
検索結果14件中 1件から14件までを表示