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国芳 木曾街道六十九次之内 安中 清玄

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商品NO. A1-92-073-02
シリーズ 木曽街道六十九次(国芳)
タイトル 木曾街道六十九次之内 安中 清玄
作者 国芳
年代 嘉永5年(1852)
状態 シミ,焼け,裏打ち
サイズ 25×35.5cm
価格 50,000円(税込)

 主題は人形浄瑠璃や歌舞伎の『清玄桜姫物』。参詣に訪れた桜姫を見初め、寺を追放されてもなお彼女を恋慕する清水寺の僧清玄の物語である。本図に描かれるのは、さびれた庵に住む清玄が不動明王の前ですら桜姫を想う「庵室の場」。庵の中、つまり庵中(あんなか)であることから、安中と掛けているのだろう。コマ絵の形は、桜姫に執着を募らせる清玄の「心」の字をかたどっている。

木曽街道六十九次
 江戸は日本橋から、京の三条大橋までをつなぐ木曽街道。その道中に設けられた69の宿場を描くのが「木曽街道六十九次」と呼ばれる作品である。その名を冠するシリーズとしては、天保6(1835)年に刊行が始まる渓斎 英泉 ・歌川 広重 による作と、そのおよそ20年後に出版される 国芳 の作とが知られている。
  英泉広重 の「木曽街道六拾九次」が宿場町の人々の営みを主題とするのに対し、宿場にまつわる説話や、宿場の名前に掛けた物語を描くのが 国芳 による本作。したがって鑑賞者は、描かれた人物や、表題の文字を囲む絵柄などから、宿場町と物語との関係を紐解いて楽しむことができる。さらに画面左上に描かれた宿場風景、その「コマ絵」の枠の形もまた、物語に合わせて変化している。隅から隅まで、洒落っ気に富んだ 国芳 の創意が感じられる作品である。
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国芳(くによし)
寛政9年(1797)〜文久元年(1861)
浮世絵師。画号に一勇斎・採芳舎・朝桜楼などがある。江戸日本橋にて染物屋の子として生まれたが、文化末年から 初代豊国 の門人となり、 役者絵 ・挿絵などを描き始める。文政末年より描き始めた錦絵「通俗水滸伝豪傑」シリーズで人気が急騰。以後「 武者絵国芳 」として評判を得る。柴田是真にも学んだとされ、天保期には 洋風 風景画 も手がけるようになり、また 戯画 の豊かな発想から幕末の奇才と称せられる。

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