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橘小夢 沢村田之助

商品NO. A1-95-336
タイトル 沢村田之助
作者 橘小夢
年代 昭和9年(1934)
状態 シミ,焼け
サイズ 27×38.5cm
価格 SOLD
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 三代目沢村田之助(1845-1878)は幕末から明治にかけて活躍した歌舞伎役者。その美貌と卓越した演技力で絶大な人気を獲得した女形であったが、上演中の事故による怪我から脱疽を患い、四肢切断を余儀なくされた悲劇の役者としても知られる。
 本作が主題とするのは、上半身をあらわにし妖しく笑う沢村田之助である。足元から立ちのぼる炎、右腕に巻きつく双頭の蛇、そして金色で表された後光。男でありながら女を演じ、妖艶さと神聖さとを内包する姿はどこか密教の仏をも思わせる。

橘小夢(たちばなさゆめ)
明治25年(1892)〜昭和45年(1970)
日本画家。黒田清輝に洋画を、川端玉章に日本画を学ぶ。民話や伝説をモチーフとした日本画や版画を多く手掛け、雑誌や小説の挿絵画家としても活躍した。