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藤懸静也 木版浮世絵大家画集

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商品NO. A1-96-024
タイトル 木版浮世絵大家画集
作者 藤懸静也
年代 大正4年(1915)
状態 シミ
サイズ 30×43cm
価格 180,000円(税込)
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大正3年、渡辺庄三郎は東京帝国大学大学院にて浮世絵を研究していた藤懸静也と「浮世絵研究会」を結成した。その翌年、会の最初の事業として刊行したのが『木版浮世絵大家画集』である。庄三郎は本書を通して、国内において忘れ去られようとしていた版画芸術の歴史と特有の美を世に広めようとした。前半部では、一〇八図ものコロタイプを参照しながら、浮世絵版画の誕生から明治に至るまでの発達の経路を、木版技術や題材についてなど様々な視野から詳細にまとめている。後半部では、精巧な摸刻版画三十九図に解説と絵師の小伝を沿え、各期の特徴をそなえる優秀な代表作品を紹介している。「浮世絵の長所は、版画に於て、初めて知るを得べし」と述べる庄三郎は、これらの摸刻版画を通して浮世絵特有の魅力を伝えようとしたのである。本書は当時あわせて五〇〇部販売されたが利益はあがらなかったという。しかしそれからも庄三郎は「浮世絵復興」という目標のため、版画売買で得た利益を採算度外視で出版物の刊行に注ぎ込んでいった。本書の摸刻版画は非常に状態がよく、刷られてから100年以上経つにもかかわらず美しい姿をとどめ、今も庄三郎の思いを伝えている。