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月百姿

つきひゃくし

明治18年(1885)から明治25年(1892)にかけて、月岡 芳年 が最晩年に取り組んだ大作『 月百姿 』。和漢の物語や詩歌、謡曲の中の月にまつわる場面を題材とする全百枚からなる。作中で扱われる主題の多くが、源氏物語や平家物語、忠臣蔵など、伝統的に描かれてきた説話であるが、 芳年 は形式的な表現に陥ることなく、人物それぞれの内面感情をも描き出している。また、「月」の描写にも趣向が凝らされており、爪のように細い三日月から、画面いっぱいに明るく広がる満月まで、月齢がさまざまであるのみならず、あるときは水面に揺らぐ月、またあるときは画面の中に直接的には描かないなど、見る者をいつまでも飽きさせない。他に類を見ない 歴史画 として完成された傑作である。

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