ごじゅうさんつぎめいしょずえ
天保3年(1832)に刊行された『保永堂版 東海道五拾三次 』は、 広重 の浮世絵師としての地位を確立した作品だが、その後 広重 は20点もの東海道シリーズを描いている。保永堂版のおよそ23年後の安政2年(1855)、 広重 が59歳の時に最後の東海道シリーズとして制作したのが『五十三次名所図会』(一般に竪絵東海道)である。それまでの東海道シリーズとは異なり、大判という大きさの紙を縦に使っており、縦長の画面空間において 広重 は俯瞰構図を多用したほか、中には最晩年の代表作「 名所江戸百景 」へと繋がるような「近像拡大図」(近景のモティーフを大きく描く手法)の萌芽も見られる。
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