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芳年 木曾街道六十九次之内 熱川 武内宿祢 弟甘美内宿祢

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商品NO. A1-99-272-05
シリーズ 木曽街道六十九次(国芳)
タイトル 木曾街道六十九次之内 熱川 武内宿祢 弟甘美内宿祢
作者 芳年
年代 嘉永5年(1852年)
状態 穴,中折れ
サイズ 24×35cm
価格 60,000円(税込)
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芳年(よしとし)
天保10年(1839)〜明治25年(1892)
浮世絵師。別号に玉桜・魁斎・大蘇などがある。 国芳 の門人で河鍋 暁斎 は兄弟弟子である。幕末期には 武者絵役者絵美人画 など 国芳 風を脱皮に努め、残酷趣味の 無惨絵 など時代風潮を反映した作品を多く描き、「血まみれ 芳年 」などと呼ばれた。また明治6年頃から菊池容斎の画風に傾倒、この筆致に 洋風 を融合した独特の描法で歴史上の事件に取材した作品を多く描く。更に明治7年頃からは「郵便報知」など 新聞錦絵 の制作にも活躍。活発な制作活動を展開する。当時、没落していく浮世絵師の中で最も成功し、門下からは 年方 を輩出。その画系は 鏑木清方伊東深水 と現代まで続く。
代表作は「 月百姿 :>全100枚一覧」「 風俗三十二相 」「 魁題百撰相 」など。

木曽街道六十九次(国芳)
江戸は日本橋から、京の三条大橋までをつなぐ木曽街道。その道中に設けられた69の宿場を描く『木曽街道六十九次』である。その名を冠するシリーズとしては、天保6年(1835)に刊行が始まる、渓斎 英泉 と歌川 広重 による作と、そのおよそ20年後に出版される 国芳 の作とが知られている。前者が宿場町の人々の営みを主題とするのに対し、 国芳 による本作は、宿場にまつわる説話や、宿場の名前に掛けた物語を描く。したがって鑑賞者は、描かれた人物や、表題の文字を囲む絵柄などから、宿場町と物語との関係を紐解いて楽しむことができる。さらに画面左上に描かれた宿場風景、その「コマ絵」の枠の形もまた、物語に合わせて変化している。隅から隅まで、洒落っ気に富んだ 国芳 の創意が感じられる作品である。