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国芳 坂田怪童丸

商品NO. A1-87-286
タイトル 坂田怪童丸
作者 国芳
年代 天保7年
状態 裏打ち
シワ,破れ
サイズ 26×37.5cm
価格 SOLD
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金太郎伝説の一場面を描いた、 国芳 爛熟期の一作。
モデルとなった坂田金時(幼名金太郎)が鯉を捕まえる逸話は、江戸期には男児の立身出世を願う縁起物の題材として広まり、 国芳 もまた数点の作品をのこした。鯉を捕まえようとする金太郎と、それに抵抗する鯉を堂々と描写した構図からは、『水許伝豪傑錦絵』を期に人気絵師へと成長した 国芳 の自信と自負が窺える。川から立ち上がる水しぶきがいまにも飛びだすかのような、生命力のあふれる一枚。

国芳(くによし)
寛政9年(1797)〜文久元年(1861)
浮世絵師。画号に一勇斎・採芳舎・朝桜楼などがある。江戸日本橋にて染物屋の子として生まれたが、文化末年から 初代豊国 の門人となり、 役者絵 ・挿絵などを描き始める。文政末年より描き始めた錦絵「通俗水滸伝豪傑」シリーズで人気が急騰。以後「 武者絵国芳 」として評判を得る。柴田是真にも学んだとされ、天保期には 洋風 風景画 も手がけるようになり、また 戯画 の豊かな発想から幕末の奇才と呼ばれる。