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芳年 魁題百撰相 小寺相模

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商品NO. A1-98-283-02
シリーズ 魁題百撰相
タイトル 魁題百撰相 小寺相模
作者 芳年
年代 明治元年(1868)
状態 シワ,シミ,破れ
サイズ 24.5×36cm
価格 100,000円(税込)
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芳年(よしとし)
天保10年(1839)〜明治25年(1892)
浮世絵師。別号に玉桜・魁斎・大蘇などがある。 国芳 の門人で河鍋 暁斎 は兄弟弟子である。幕末期には 武者絵役者絵美人画 など 国芳 風を脱皮に努め、残酷趣味の 無惨絵 など時代風潮を反映した作品を多く描き、「血まみれ 芳年 」などと呼ばれた。また明治6年頃から菊池容斎の画風に傾倒、この筆致に 洋風 を融合した独特の描法で歴史上の事件に取材した作品を多く描く。更に明治7年頃からは「郵便報知」など 新聞錦絵 の制作にも活躍。活発な制作活動を展開する。当時、没落していく浮世絵師の中で最も成功し、門下からは 年方 を輩出。その画系は 鏑木清方伊東深水 と現代まで続く。
代表作は「 月百姿 :>全100枚一覧」「 風俗三十二相 」「 魁題百撰相 」など。

魁題百撰相
明治元年(1868)5月、旧幕府軍(いわゆる彰義隊)と、大村益次郎率いる新政府軍とが上野の地で衝突した。一般に「上野戦争」と呼ばれるこの事件に想を得たのが、月岡 芳年 による『 魁題百撰相 』である。画中には南北朝時代から江戸時代初期までの人物の名と略伝が記されているが、その実は彰義隊員を歴史上の人物に仮託する形式で描いた報道画といえる。 芳年 は実際に現場を訪れて写生を行ったといい、死相を浮かべた瞳に白点を入れる表現や、大胆な短縮法を用いた迫真的な描写は見る者を圧倒する。哀惜と悔恨の念がにじむ武士たちの表情には、江戸という一つの時代の死と、彼ら自身の死とが二重写しにされているかのようである。