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芳年 古今比売鑑 薄雲

商品NO. A1-90-580
タイトル 古今比売鑑 薄雲
作者 芳年
状態 裏うち
サイズ 25×36cm
価格 SOLD
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 薄雲太夫とその愛猫を描く。画面上部の詞書によれば、三浦屋お抱えの遊女薄雲は客を迎える道中であっても離さないほどに猫を溺愛したといい、人々は彼女が猫に魅入られたと噂した。見かねた三浦屋が猫を引き離したところ、薄雲は床に伏してしまう。評判が高く、まさに「千金を持て抱えたる身」である彼女が店に出られなくては困ると、仕方なく猫を返すと、その病も癒えたのだという。 芳年 自身も大変な猫好きとして知られており、遊女の簪飾りや着物の柄にまで猫があしらわれている。

芳年(よしとし)
天保10年(1839)〜明治25年(1892)
浮世絵師。別号に玉桜・魁斎・大蘇などがある。 国芳 の門人で河鍋 暁斎 は兄弟弟子である。幕末期には 武者絵役者絵美人画 など 国芳 風を脱皮に努め、残酷趣味の 無惨絵 など時代風潮を反映した作品を多く描き、「血まみれ 芳年 」などと呼ばれた。また明治6年頃から菊池容斎の画風に傾倒、この筆致に 洋風 を融合した独特の描法で歴史上の事件に取材した作品を多く描く。更に明治7年頃からは「郵便報知」など 新聞錦絵 の制作にも活躍。活発な制作活動を展開する。当時、没落していく浮世絵師の中で最も成功し、門下からは 年方 を輩出。その画系は 鏑木清方伊東深水 と現代まで続く。
代表作は「 月百姿 :>全100枚一覧」「 風俗三十二相 」「 魁題百撰相 」など。