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芳年 月百姿 法輪寺の月

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商品NO. A1-99-286-05
シリーズ 月百姿
タイトル 月百姿 法輪寺の月
作者 芳年
状態
サイズ 25×37.5cm
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芳年(よしとし)
天保10年(1839)〜明治25年(1892)
浮世絵師。別号に玉桜・魁斎・大蘇などがある。 国芳 の門人で河鍋 暁斎 は兄弟弟子である。幕末期には 武者絵役者絵美人画 など 国芳 風を脱皮に努め、残酷趣味の 無惨絵 など時代風潮を反映した作品を多く描き、「血まみれ 芳年 」などと呼ばれた。また明治6年頃から菊池容斎の画風に傾倒、この筆致に 洋風 を融合した独特の描法で歴史上の事件に取材した作品を多く描く。更に明治7年頃からは「郵便報知」など 新聞錦絵 の制作にも活躍。活発な制作活動を展開する。当時、没落していく浮世絵師の中で最も成功し、門下からは 年方 を輩出。その画系は 鏑木清方伊東深水 と現代まで続く。
代表作は「 月百姿 :>全100枚一覧」「 風俗三十二相 」「 魁題百撰相 」など。

月百姿
明治18年(1885)から明治25年(1892)にかけて、月岡 芳年 が最晩年に取り組んだ大作『 月百姿 』。和漢の物語や詩歌、謡曲の中の月にまつわる場面を題材とする全百枚からなる。作中で扱われる主題の多くが、源氏物語や平家物語、忠臣蔵など、伝統的に描かれてきた説話であるが、 芳年 は形式的な表現に陥ることなく、人物それぞれの内面感情をも描き出している。また、「月」の描写にも趣向が凝らされており、爪のように細い三日月から、画面いっぱいに明るく広がる満月まで、月齢がさまざまであるのみならず、あるときは水面に揺らぐ月、またあるときは画面の中に直接的には描かないなど、見る者をいつまでも飽きさせない。他に類を見ない 歴史画 として完成された傑作である。